2016年3月17日木曜日

トレイン トレイン


真面目な人 真面目な方 そう僕は呼ばれてみたかった 人生好き勝手に生きてきた僕はどう足掻いてもそう呼ばれる事は無いだろう

しかし人生は世知辛い 真面目な人が不真面目に負ける事がある そんな理不尽 でも「真面目であろうと努力するんだ」と真面目でも不真面目でも無く 下衆野郎に属している僕は思っている

誠実な人と見られたい 紳士とお思われたい 誰が僕のエロ中年というレッテルを剥してくれませんか

僕の真面目な知人の方々は恋愛に対して奥手な人が多い そしてドップリとハマる 恋は盲目それは良いと僕は思うけど恋する相手はよく見た方が良い 悪い所は誰だってある 良い所しか見えなくなっているなら重症そのものだからだ
恋にハマるのはいいとしても その中のエロスにベクトルが向いてハマり走り出したなら 真面目な人の性欲という名の列車は愚直に突っ走る そんな時にかぎってレールは悪い方に敷かれている 真面目で誠実であるがゆえ ブレーキのかけ方を忘れトップスピードで事故を起こすまで止まらない

恋愛の中のエロスにハマり 悲しい思い出を作ってしまう事は誰だってある
真面目な人だからそれで済んだんだ
僕のようなダーティな恋愛しかしてこなかった若い時の記憶は34才になった今でも黒い影を深く落としている 恥ずかしーい 忘れたーい


ネオン光る繁華街 酔っ払った男が三人いた それは僕達だ
僕と親友ヤマちゃんと友人のキザワくんが風俗店が大半を占める雑誌ビルの階段の前 セクシーキャバクラへ歩を進めていた
 
友人のキザワくんは真面目な人だ 文学青年でもあり 僕にマンディアルグやT・ゴーチェを教えてくれた文学のお師匠さんでもある

不良中年2人と真面目な人1人 珍しいスリーマンセルで魅力ある球体を揉みに行く
真面目なキザワくんはセクシーキャバクラに行った事がなく 今夜はキザワくんのデビューナイト
セクシーキャバクラ巧者のヤマちゃんは「可愛い女の娘が僕達3人に付けてくれなければ店を出る」と店員に条件をだした

薄暗いボックス席 正面に座るキザワくんは良い笑顔 隣に座るヤマちゃんは「可愛い娘やぞ」と店員に念を押していた
そして登場するセクキャバ嬢 僕の隣には可愛い娘 ヤマちゃんの横にはクリーチャーガール キザワくんの横にはオバサンが配置された 僕がオバサンと言うくらいなので年齢は察していただきたい

僕とヤマちゃんは顔を見合わせうなずいた「よし 店出ようか こんな乳揉めねぇよ」失礼な台詞と共にヤマちゃんは腰を上げた
出ようかとキザワくんを見てみると・・・
オバサンとディープキスをしていた 目をつぶり抱き合い濃厚なキスを交わすキザワくんとオバサン

ドリンクも頼んでいないのにキザワくんはトップギアでオバサンと絡み合っていた 激しく絡み合う二人 絡まった糸の様にもうほどけないのかなと思った
もう止まらない 止まるものかキザワくんはオバサンの乳首を激しく吸う 左右の乳首をむしゃぶりつく 真面目なキザワくんの剥き出しのリビドーだ

工藤静香ヘアーのオバサンのこげ茶色の乳首に吸い付くキザワくんを見て 僕とヤマちゃんはまた顔を見合わせ爆笑した そして店に居座る事を決めた

真面目な人のエロスに突っ走る姿の破壊力は凄まじい 普段との落差が威力をさらに上げる
オバサンとディープキス 抱き合う姿はオイルレスリング モンゴル相撲の様にも見えた こげ茶色の乳首への吸引力 ダイソンのCMからオファー来るんじゃないかな

ヤマちゃんは嫌な事や悲しい出来事があった時 キザワくんがセクキャバデビューをした夜の事を思い出し ネガティブな気持ちをファニーな気持ちに押し上げるようにしているらしい ヤマちゃんの心の清涼剤
その清涼剤は効力が抜群すぎて「葬式の時に思い出したらヤバイな」とヤマちゃんは言っていた

その夜の出来事をキザワくんと話してみた所 キザワくんは恥ずかしそうにしていた
恥ずかしがる事はない お金を払っておっパイを揉む 目的を果たしただけなんだから
また裸足のままで飛び出して揉みに行きましょうか ブルースを加速させながら

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