2016年9月21日水曜日

現代のパンドラの箱


先月 知り合いの中村君が家族と別居した それは嫁の浮気が原因で涙を流して中村君は家を飛び出した 嫁の浮気が原因なら嫁が出ていくべきだと思ったが 触れないでおくことにした 他人のご家庭はノータッチ主義にかぎる

よそよそしい態度 上の空の会話 頻繁に触るスマートフォンとパソコン 度重なる外出をする嫁に不信感をもった 深夜こっそりと中村君は寝ている嫁のスマートフォンを見た
そこにはパート先の若い男の子と愛を語り合ったメール それと笑顔の嫁と男のツーショット写真の数々が見つかった
嫁は真っ黒だ 不倫をしていた 茶色髪の毛でピアスのチャラい男と姦通していた 一夜のアバンチュールではなく長いスパンで中村君の目を忍び ちちくり合っていた ウァオ!ウァオ!

愛する嫁の浮気 中村君は激怒した なぜか嫁も激怒した
中村君が物事を組み立てて話す事が苦手なのをいい事に 気の強い嫁はヒステリックに発狂する 旦那を罵り怒鳴りつけ 自身の年下の彼との情事を金切り声で切り抜けた 押し切られた中村君は涙を流しながら家を飛び出し 中年家なき子が誕生した

愛する女性に浮気され家を飛び出した中村君に同情する事なかれ まずそんな伴侶を選ぶのも悪いし 女性の浮気は男性の魅力不足なのだから 男の子は愚痴は言ってはいけないし 相手を恨んでも駄目だ 男の子は騙されるくらいが丁度いい 出来るならば最後まで騙してあげてほしかった

スマートフォンやパソコンは現代のパンドラの匣 災いが詰まってる 異性のスマホやPCは開けちゃいけない
僕の周りでは彼女や嫁のスマホを覗き見た知り合い達は皆 悲惨な目にあっている 気になったとしても見てはならない

その点 僕はスマホを覗き見ようと思った事はないし 覗かれる彼女もいない 安心 安心 そして寂しい


勤務先のカフェには いろんなお客さんが来店する 子供から老人まで幅広く来ていただいている
カフェのマスターは来店したお色気漂う女の娘や若くてセクシーな女の娘の客の事を 「モッコリちゃん」と呼んでいる
性格がXYZな彼は冴羽りょう気取りで女性客をモッコリちゃん呼ばわりし1号 2号と番号付けまでしている

そして綺麗な女の娘や美人でお気に入りの女お客さんの事は「ハニーちゃん」と 呼んでいる
可愛い娘にすぐに目移りするマスターはハニーちゃんが多数いる
ハニーちゃん1号 2号 3号まで
女性に番号を付けるような性格だから君は可愛い娘とお付き合い出来ないのだよ

ハニーちゃん1号はスーツ姿がよく似合うスラリとしたキャリアウーマンで食後にコーヒーを飲みながらノートパソコンを開き 仕事の出来る女性のオーラを漂わせている常連客だ

好きな異性のいろんな事を知りたいと思ったり 気になるのは誰でもそうで マスターもハニーちゃん1号の事を知りたがっていた
無意味にホールに出てはハニーちゃん1号の開くノートパソコンを覗き見していた 馬鹿だ

そしてコップに水を入れるフリをしてノートパソコンを覗き見した時にハニーちゃん1号にバレた
ハニーちゃん1号はマスターを睨みつけ ノートパソコンを閉じ怒りながらに店を出ていった

そりゃそうだ 自分の席の周りにチョロチョロと男が不審な動き 何度も水を入れるフリをしてノートパソコンを覗き見られたら怒るに決まっている プライバシーも糞もない 彼女は二度と店に訪れる事はなかった
店に来なくなるのは当たり前だ ランチを食べに来ただけで周りをウロウロされノートパソコンを覗き見られたら誰でも来るはずないだろう 相当気持ち悪いぞ

マスターはハニーちゃん1号が店に来なくなって悲しんでいた

マスターが覗き見たパンドラの箱 そこには希望すら残っていなかった
いや 最初から無かったよ

2016年8月24日水曜日

心のファブリーズ


年に数回 白い手袋つ着けた女性が来店する
落ち着いた佇まいでいつも大きなツバの帽子をかぶっている そして座布団を持ち込み 持参の除菌スプレーをテーブルに散布して席につく そしてカバンからお箸を取り出して モーニングセットたべる

めったに来店しないのだけれど 潔癖症のお客さんは珍しいのとブルジョワジー漂う 女性なので僕はよく覚えている
潔癖症なのに外食出来るんだ と僕は思っていた

僕は潔癖症同士の対談が見てみたい 双方にとってお互いが汚い存在に映るのだろうか お互い潔癖症なんだからキレイな存在じゃないの 自分以外は駄目なんだろうけど 別に人それぞれ潔癖症であろうが僕には関係ないですね

目に見えないものを除菌する 手袋のマダムは一つミスを犯している そのモーニングセットとハート模様のカプチーノはこんなにも心がダーティーな僕が作っていると言うことをね
ある意味汚れてますよ そのモーニングセットは
書いてて悲しくなってきた
僕の心も除菌プリーズ

僕と友人オシゲちゃんと親友ヤマちゃんはよく鍋パーティをする 開催されるのはオシゲちゃんの家が多い
友人オシゲちゃんは友達思いの良い奴で 鍋を食べて酔っ払った僕達を家に泊めてくれたり お風呂まで入浴させてくれる

優しいオシゲちゃんはハートロッカーで不美人達のメシアでもある 男前なオシゲちゃんはいつも多数の女性とお付き合いをしている どんな穴でも入れるモグラスタイルが仇をなしオシゲちゃんのオシゲラバーズは奇天烈なフェイスに偏っている

そして鍋パーティをする時 オシゲラバーズの誰かが出現する事が多い
今回はパワータイプのライオネス飛鳥系の彼女が出現した ライオネス彼女はオシゲちゃんいわく「顔はブスだけど心は天使」だそうだ オシゲちゃんとライオネス彼女は高山VSドンフライ戦を二人で再現するくらいに仲が良い 勝敗は前記事に書いてあるので気になる方は読んでください

鍋パーティの中盤からライオネス彼女は参加した 優しい不美人な彼女は手作りのハンバーグとおにぎりを持ってきた
料理人の僕から見ても良くできたハンバーグだったし海苔で巻いたおにぎりは美味しそうだった
あんなにも「お腹が空いている」言っていたヤマちゃんはライオネス彼女の差し入れに手を付けなかった

仕事終わり電車に乗って鍋パーティに直行した僕にオシゲちゃんはお風呂を勧めてきた
「疲れお風呂で落としておいでよ」優しいオシゲちゃんの優しい言葉 僕はその言葉に甘えて入浴した

お風呂あがりでキレイでサッパリの僕を見てヤマちゃんは汚れた物を見る目で僕を見た
こう見えてもきれい好きな僕だ 毛むくじゃらなボディはパーフェクトウオッシュ済みだぜ なぜそんな目で僕を見る

鍋パーティを楽しみ 僕はヤマちゃんの車に乗り込み帰路に着いた
帰り道 車の中でヤマちゃんは言った
「ヴィアンお前よく食べれたな ライオネス彼女が握ったおにぎりよ」
「そら食べるよ お腹すいてるもん」ヱビスの缶ビールを飲みながら僕は言った
「ライオネス彼女はええ奴や それは俺も認めてる でもブス握ったおにぎりは食べれれへんわ せめて焼きおにぎりとか火を通してもらわんと無理やろ」
ヤマちゃんはまた汚物を見るような目でおにぎりを食べた僕を見て言った

コイツ最低だ そうだヤマちゃんは不美人に容赦のない男 不美人それが友人の彼女だとしても徹底的にポリシーを曲げない男
ブスの握ったおにぎりは食べれない 火を通して焼きおにぎりでギリギリのラインな男 しかしライオネス彼女が作ったハンバーグにも手を付けなかったのを僕は知っている

「あとヴィアン オシゲの家で風呂入ってるけどお前ちゃんと身体洗ってるんか?」ヤマちゃんはいぶかしげな顔をして僕に訊く
「当たり前やろ 見かけで判断するな 足の先までゴシゴシや」
僕の発言を聞いてヤマちゃんは呆れた様子で僕に言う
「ヴィアンお前何にもわかってないわ あの風呂ライオネス彼女も入ってるんやで ボディスポンジなライオネス彼女も使ってるやぞ あのスポンジは汚れてるのも同然や ヴィアンは身体洗ってるん違うんや むしろ身体汚してるんやぞ」

本当にNo more不美人スタイルを徹底してやがる ヤマちゃんの中ではスポンジに石鹸でも落ちない汚れが付いてるらしい

彼は潔癖症でもなんでもない 思いやりが欠如してるだけだ

あぁ僕にユニークな力が有れば出来るのに
彼の心にファブリーズ シュッシュッシュッ

2016年8月11日木曜日

痔のボラギニスト


先週の日曜日 店のマスターの知り合い お肉屋さんT君が来店した
お肉屋さんT君はヤンキー達のヒエラルキーの上位に位置する この田舎町の荒くれ者だ

お肉屋さんT君は三重県に旅行に行ってきたらしく お土産を持ってきた モーニングセットを食べながらマスターに「海鮮せんべい」を手渡した ちなみにマスターは煎餅とおかきが嫌いだ

T君はフォカッチャのサンドウィッチをたいらげ煙草を吸いながら珈琲を飲み干しギラリ鋭い目をして言った
「土産あげたから 今日はモーニング代いらんやろ」
ゆっくりと立ち上がり 配達用の箱バンに乗り込み去っていった

そして お肉屋さんの箱バンが駐車場から消え去った瞬間 マスターの怒涛の悪口 陰口 愚痴が溢れ出す
激しく愚痴るくらいなら 代金貰えば良いのに と思うかもしれないがマスターはヤンキーヒエラルキーの下層に属している為に上層に属するお肉屋さんT君にはお利口さんな首振りスタイルで居なければならない

お土産とはそういう風に渡すものではないですよね 嫌いな煎餅とモーニング代金との交換だ 新しいスタイルのお土産の渡し方を目の当たりにし怒れるマスターの横で僕は爆笑していた

マスターは毎年クリスマスにイチゴのケーキを焼く それは異性への手作りプレゼントではなくお肉屋さんTくんの為だ
忙しいクリスマスに作ったホールケーキはお肉屋さんT君の手に渡り 素揚げされた鳥のもも肉2枚に替わる
 
マスターはいつも代金を貰えない
「ホールケーキと素揚げ2枚とか分が悪すぎる 金くれよな」悲しい発言と共にマスターはケーキを渡しに行く デリバリーまでするなんて至れり尽くせりだ
不平等なトレードは二人の間で頻繁におこなわれている

今日の午後 お肉屋さんT君が来店した カカオパフェとアイスコーヒーを注文し店内で涼んでいた

そしてドキドキのお会計タイム
「おう 今日はコレでエエやろ」
お肉屋さんT君はチューブ状の物を二本マスターに手渡した
「お前 切れ痔やから必要やろ」そしてゆっくりと立ち上がり 箱バンに乗り込み去っていった

マスターがパフェとコーヒー代金の代わりに貰った物 それは痔の薬 ボラギノールだった
悲しいかなボラギノール二本の内 一つは使い古しだった

ひた隠していた持病の切れ痔を女子スタッフ達に知られ 代金の代わりの使い古しのボラギノールを手に持ったマスターは流石に愚痴も溢せないくらいに落ち込んでいた
ボラギノールを握りしめたマスターの横顔は悲壮感たっぷりだ

財布を落とした時の様な落ち込みっぷりのマスターを見て僕は大笑いした

このカフェでは石器時代より野蛮な物々交換が度々おこなわれている もはや名物

2016年7月27日水曜日

ボボピンク


数年前から思っていたんだけれど 世の中はアイドルブームなのでしょうか?
芸能に疎い僕でもアイドルの名前やグループを耳にする 誰が人気だとかはわからないけれど 昨今アイドルが量産され過ぎではないでしょうか 量産型アイドル中に不良品混ざってるよね 量産されて良いものはザクとジムだけなのに やれやれだぜ

僕が高校生の時に流行っていたのは「モーニング娘。」だった アイドルに無関心な僕はやはり話についていけなかった 未だにどちらが加護か辻かわかってないんだもの
 
アイドルとはなんぞや?アイドルというものに興味を持ったことの無い僕はアイドルの熱狂的なファンを見て 僕もモノマニア的に熱くなれるのかと思い過去にアイドルのファンクラブに入会してみた

僕がまだ髪の毛で遊べた十年くらい前
密かに応援していた中川翔子ことしょこたんのファン倶楽部が発足した
その名も「ギザピンク」僕はすぐさまに入会した 発売されたCDも買って応援していた もちろんストロベリーメロディな気分で

僕は一つミスを犯していた 申し込み用紙に書いた住所が今住んでいる賃貸住宅ではなく実家の住所を書いてしまっていた

しょこたんファンクラブの会報が 隔月くらいで実家に送られている 僕はそれを知らずに空色デイズな日々を過ごしていた

ある日 妹から電話がかかってきた それはピンク色の封筒が僕宛で何通も届く事に ヴィアンもしかして風俗か何かにどっぷりハマってるのでは無いかと両親が心配しての事だった 僕は妹に恥ずかしながら弁解した

「もう大人なんやから 人生真面目に生きた方が良いよ はぁ」
別れの挨拶も無く 呆れたため息で電話はきられた
4歳も年の離れた妹にそんな嘆きの言葉をかけられるなんて僕の気分はギザカナシス

アイドルを理解しようとして得たものは「ピンク色の封筒が 実家に届くと母親が心配する」という事だった

ギザピンク僕カナシス 

2016年6月7日火曜日

ドレッドノート乳房


私 タケシ・ヴィアンは受け入れる男であり上り棒の快楽がわかる男 そして魅力ある球体の信望者でもありながら 大きな魅力ある球体を気づけない男でもある

木を見て森を見ず 貧乳派な僕は近くに有る巨乳を見落としている事が多い
おぉヴィアン 気づけないとは情けない

昔 店の女子スタッフにアヤノちゃんという娘がいた アヤノちゃんは巨乳だった 僕はその大きな球体がアヤノちゃんに2つも付いている事を一緒に働き始めて3ヶ月後に気がついた あんなにも良いモノを3ヶ月も気づけないなんて僕は損してました

それからというもの目線はやっぱりオッパイに まるでインターセプター 元エロレンジャーな僕の目が盗まれる 巨乳女は俺の目を盗みやがる 助手席に乗せてドライブしたら事故しちゃうね

好奇心は人を成長させる 好奇心旺盛な僕はアヤノちゃんにバストのサイズを訊いてみた セクハラなんて言わないでコレは純粋な知の追求
「Fカップ」と答えが返って来た 
彼女は第六の女 超ド級のオッパイだ
そんなにも大きのに僕は3ヶ月も見逃していた 巨乳を感知するセンサーを張り巡らせねば 触る事は出来ずとも見る事は可能 可能 スケべ心では断じてございません
汚いものを見すぎたんだ せめてもの目の保養の為ね

やはり僕は僕だ また気づけないでいた 巨乳を見落としていた

最近やっと気がついた 親友ヤマちゃんの母親が巨乳だという事に 十何年ヤマちゃんの母親が超ド級のオッパイの持ち主だと気づけないでいた

僕とヤマちゃんと友人オシゲちゃんと焼き鳥屋で呑んでいる時 僕は超ド級のオッパイの事をヤマちゃんに言ってみた
「ヤマちゃんのお母さん 超巨乳やでな アレは凄いわ わかっててピチピチの服着てるよね」
ヤマちゃんは不快な顔をして言う
「ヴィアンよ 人のオカンの事は言うなや 身内の事はアカンやろ」
焼酎のロックを飲み干しオシゲちゃんはつぶやく様に言った
「俺はイケるけどな」
何言ってんだよコイツ 場はやはり沈黙した

僕も気がついたしヤマちゃんも勘付いた オシゲちゃんの目がギラリとハンターの目になっていた事を一点を見つめるその顔は女体の狩人 獲物は友人の母親

無類の女好きのオシゲちゃんは女性のハート・ロッカー 穴があれば誰でも入れるモグラスタイルの彼は友人の母親でもインアウト インアウトしかねない
 
そう僕は気づけない男 オシゲちゃんは女体の狩人 そしてヤマちゃんは母親の守り人

「君は守りぬく事が出来るか?」