2015年8月30日日曜日

僕に優しく


朝から萎えた モーニングエレクチオンの事ではなく モーニングタイムの出来事で 仕事のヤル気が萎えた
オープン早々 店のマスターが裏口で怒鳴り散らしている 謝る取引業者 エスカレートしていくマスター 怒鳴り声はホールにまで聞こえそうだ。
一方的に怒鳴り付ける行為 僕はあまり好きじゃないんだよね 朝からヤル気が失せた 別に二日酔いだからとか大声が頭に響いたからではないと弁明しておきます Burp!!!。

「マスターよ お前はほんまに業者の事 人間と思ってないな」
カウンター席に座っていたマスターの知り合いが言った
マスターは得意先なのを良いことに業者には言いたい放題
しかし 廃油回収業者の事は人間と思っている なぜなら廃油回収業者の人は夏でも長袖ワシ今でもヤンチャでっせ系だからだ
マスターの怒りという名の憂さ晴らしは治まらず 「まいどです 納品しときました」パン屋の挨拶にもマスターは無視だ そして厨房のスタッフKに至っては昨日パチンコで勝った時しか挨拶をしない 何なんだよお前達は。
「おぉ ありがとう また頼んどくは」僕の挨拶しか聞こえない 人には優しくとまでは言わないが普通に接する事ぐらい出来るのではないか 「挨拶が出来ないのはコンドームを着けないのと一緒」いや逆でした「コンドームを着けないのは挨拶が出来ないのと一緒」でした 鷹さんの言葉ですね
取引という繋がりは有るし 挨拶くらいは返そうよ 僕は人相が悪く誤解されやすいので他人には優しく接する事を心がけてる。

僕が頭皮の心配をしなくても良かった頃の話 遠い昔の出来事
コンビニの駐車場 ハイライトを消し コーヒーをグビリ 愛車2CVを走らせようとした時 目の前で自転車がこけた 入口の縁石に乗り上げたのだろう 投げ出された女子高生はうずくまり動かない
スカートがめくり上がり薄いピンクのパンツが丸見えだが動かない
僕は車から掛け降り 「大丈夫か?」と声をかけた。
女子高生は苦痛に耐えている 苦悶の表情だ 声の方向に顔を上げ 僕と目が合った瞬間 うずくまりながら1メートルくらいずり下がった 僕を見る女子高生は驚きと恐怖が混じり合った顔だ。

僕は理解した この手の出来事は慣れっこだ それは怯えるだろう 自転車で転け 襲う痛み 動けない体 声の方向に目を向けるとクルクルパーマに髭まで茶色に染めた 中東フェイスの僕が立っているのだから。
女子高生はチョイスした 僕に助けられる事より スカートも下ろさず僕から距離をとる事を
僕は何も言わずに去った。

冷たい男だと罵らないで欲しい 女子高生の恐怖が絶頂にでもなり 叫び声をあげられもしたら 通行人に警察への善意の通報されかねない 若い娘を狙う強姦魔扱いされるのは忍びない
はたまた女子高生を誘拐しようとしている中東の人拐いとも勘違いされるかも知れない
近所に若い娘を狙った 外国系の人さらいがいます!などの貼り紙を貼られたならば 僕は人目を忍び生き 引っ越しを余儀なくてしまう
心配で駆け寄っただけで 怯えられるなんて 僕は絵本「泣いた赤鬼」の気分だ。

昨日は雨が凄かった 仕事終わり帰ろうとしたら夕立 タイミングが悪い 少し嫌な気分で裏口を開けた 短大生の女子スタッフKちゃんが立っていた 傘も持っていなさそうで仕事場まで徒歩で出勤しているのも知っていた
「帰り道途中まで一緒やから 車で送っていってあげようか?」僕は優しい気持ちで訊いた
「いいです!大丈夫です 歩きます!いいです!」即答 全力拒否 Kちゃんからお断りの返事
「そうか 気を付けて帰りよ」僕は一声残してその場を去った。

僕はまた 悲しい気分 これもまた慣れっこです 悪役フェイスですからね
Kちゃんはチョイスした 僕に送ってもらうよりも 激しい雨にうたれる事を
Kちゃんが不美人なのが僕の悲しさを加速させた しかし美人で有ってもなんの解決にもならない。
こちとら 送り狼にはならねえよ 善意だよ 悪いウルフにはならねえよ 前科なんて無いぜ ウァオォン!
自転車で転んだ女子高生 女子スタッフKちゃん達には 僕は雄の獣の様に映るのだろうか?

僕がケダモノだって?
違うね 羊飼いさ!

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