2015年11月1日日曜日

失敗は言い訳の父


「酔いどれ人生」「はぐれ雲スタイル」「やさぐれ中年」「千鳥足ライフ」と称される僕ですが
高校 大学とスポーツに汗を流し青春を爽やかできらびやかなスクールライフを謳歌していた
「友情」「勝利」「努力」ポリシーを胸に掲げて少年ジャンプの主人公のようにスポーツに熱く燃えていた。

やはりブログの読者の皆さまはお気づきでしょう嘘です 嘘でございます。
本当は「怠惰」「快楽」「軽佻」と大切な青春を半分腐りながらクルーズしていた
 アルバイトに明け暮れ 汗を流すのは嫌 スポーツなんてもっての他 冷たく冷めきっていた。
しかし残念かな僕の所属していた部活は体育会系の武道系 ガチガチに固められた縦社会 不真面目は許されない 熱血ジェイソン・ステイサム似の元DQNコーチに指導というなの鉄拳制裁で真面目に矯正させられる。
適当な幽霊部員スタイルの僕は元ヤン熱血コーチに執拗な指導を受けていた
 武道系の練習は暴力に直結する 練習は鉄拳制裁なるリンチにかわる。
それは仕方がないことで武道系で不真面目ならば叩かれるのは当たり前だ 真面目にスポーツに打ち込めば良いだけだからだ。

武道系の縦社会に属したならば少しの理不尽な出来事も耐えれる そして言い訳などもっての他 言い訳なんて男の子として格好悪いし 口答えや言い訳はリトル・マイクタイソンと称される監督の逆鱗をピンポイントで刺激し 拳や蹴りの雨あられ 熱血指導で不真面目を真っ直ぐ真面目に矯正していただける
タイソン監督 DQNコーチのありがたい指導を受けても不真面目を貫き通した僕は心底歪んでいるのだと自覚しております
 いや熱血指導がさらに僕を歪ませたんじゃないかな。

肌寒くなってきた秋の夕方 僕はマヨネーズを作っていた 軽快に回るハンドミキサーの音
 それを厨房のスタッフKの声が遮った「ヴィアン君 小麦粉に虫が涌いてる メチャメチャいてる」
あらデシャブかな 前にもこの台詞を聞いたような
そう厨房のスタッフKはまた小麦粉の容器の蓋を閉め忘れ大量の虫を発生させた(以前 スタッフKが小麦粉に虫を発生させた話しは過去の記事参照「Cock Cheese ブルース」)
25㎏の小麦粉 大量の虫入り 響く店のマスターの説教というなの罵詈雑言
「ちゃんと閉めたはずやのに なんで隙間空いてたんやろ」暴言の雨の中 Kは言った
その発言が暴言の雨を嵐に変える 「閉めてないから虫が涌くんやろが!」説教の暴風雨は勢いをました
僕は何事もないようにハンドミキサーのスイッチを入れた いつもの事だと呟いて。

僕の経験上 仕事出来ない人達は繰り返し同じ失敗をする そして言い訳をする 
「間違えました すいませんでした」の二言が言えない人達だ
厨房のスタッフKはその道のプロフェッショナルといっても過言ではない。
昨日 魚屋で冷凍された烏賊を買ってきた 僕はKに明日の昼頃にイカを捌くので解凍しておくように頼んでおいた
そして今日の昼過ぎ冷蔵庫を開けるとイカが解凍されてなかった  「おい イカ解凍するの忘れてたんか?」洗い物をしているKに訊いた
「今からイカ解凍するつもりやった」少しキレ気味に返事が返ってきた キレたいのはこちらの方だ 今から解凍したら何時になるかわからない 下手な言い訳は僕の怒りを加速させる 怒号が飛ぶ厨房裏の昼下がり。

スタッフKは仕事終わりに厨房の洗剤を補充する 1斗缶に入っている洗剤の原液を容器に入れて希釈する
Kは毎回原液をこぼす 地面はヌルヌル ペペローション状態だ
「洗剤もったいないし 滑ると危ないやろ 横に置いてあるじょうご使って入れてるか?」僕はじょうごを指差し Kに訊いた
「何これ ラッパの先っちょみたいなヤツ」じょうごを知らない返答をありがとう 真横に置いてあるのに使わないとは 使って入れろと教えてもらったはずなのに
「じょうご使えよ 缶から直接 入れたらこぼれるやろ」僕は1斗缶の上にじょうごを置いた
「コツつかんだから こんなの使わなくていける」じょうごを元の場所に戻し Kは缶から直接容器に入れた やはり洗剤をこぼし 自分の足にかかるほどに洗剤をぶちまけた そして僕は怒りの言葉をKぶちまける。
「いつもは溢さずに入れれてるのに」ヌルヌルになった足を見ながらKは言った。
ここまで来ると言い訳では無く 嘘だ 今回は失敗したみたいな言い方 止めてくれるかな。

忙しいランチタイム 有頭エビフライのランチが六人前注文された 一人前で2匹の海老が付いている
六人前なので12匹だ 6×2小学生低学年でもイージーだ
スタッフKは海老を揚げ始めた 僕がランチ皿を完成させかけた頃 
「あぁ!海老一匹揚げるの忘れてた!」Kは叫びをあげた。
お前があげるのは叫びではない海老だ  早く海老を揚げろ 料理の完成が遅れる 忙しいランチタイム中 厨房でミスをしてはいけない スタッフKは急いで海老を一匹 フライヤーに入れた。
六人前のエビフライランチを提供し 揚げ皿を見ると一匹海老が残っていた  何コイツ 計算出来ないの?
「海老は原価高いから揚げるの失敗するの気を付けろよ」僕は呆れながらスタッフKに言った
「最初に揚げた数であってた 間違えてない!」Kは僕に熱く訴えてくる。

僕は悟った 間違えて失敗をおかすのではない スタッフKは最初から間違えているのだと 
そして僕は壊れているものは無理に治そうとも思わない主義だ 怒られながら生きていきなさい。
言い訳のプロフェッショナルの言葉をブログに書いていくとキリがない そして妙に疲れる。

男の子が言い訳しても良いときは「浮気がバレた時」だけだと わからない男性が多すぎる やれやれだぜ。

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