2015年4月25日土曜日

ビリ!ビリ!biri!


「やってみて 言って聞かせて させてみて ほめてやらねば 人は動かじ」
山本五十六さんの言葉である。
人に物を教えるという事は難しい

こう見えて僕は厨房を任されている 料理人だ。
人に料理を教える事は 毎回難しい  それで何時も悩む 僕の教えかたが悪いのか?それも考える しかし大半のスタッフは覚えてくれて きっちりと仕事をこなしている。
誉めてあげても動いてくれないスタッフにはどうしたら良いのだろうか,,, ,,,

ホールのスタッフにMちゃんという子がいる。
よく失敗をし繰り返す 五分前に注意された事をまた繰り返す そして怒られる。大丈夫かコイツはと思うが仕事はMちゃんなりに頑張ってる。頑張ってる不美人は好きだ でも仕事はきっちり やらないと駄目だ。

厨房のスタッフにKという子がいる。
これもまた失敗を繰り返す やるべき行程を忘れ 手が遅く雑な仕事をする 働き初めて3年間 雑務ばかりしている メインなんて任せられない。でも僕は頑張って欲しい 怒らず接しているつもりだ。僕が若い頃 失敗をした時は包丁の背で叩かれたりしていた 痛い。僕は優しい Kが失敗をしても 目で殺すぐらいだ。

優しい僕は考えた 動かない子達を動かすシステムをタケシ・ヴィアン的再教育方法を。
茹だるように暑い厨房の中 僕はKに対して提案をした。
「これから仕事でミスをする度に罰を与えようと思う KとMちゃんはペアだ。僕は紳士だ 苦痛系か羞恥系か選ばせてあげよう さぁどちらを選ぶ?」
「罰は嫌や 選びたくないよ」Kは玉葱の皮を剥きながら気だるそうに言った。
「駄目 もうそう決めたんだ。冷静に考えるとKとMちゃんの羞恥系は見たくない 大人の階段を上がって貰わないといけないし めんどうだ 苦痛系にしようか」
「苦痛って何するんよ?」Kは少し呆れ気味だが 真剣に聞いて貰わないと二人の事なんだから。
「昔 本で読んだんだけど 電流を流すのが一番効くらしい 人に通電すると服従させたり言う事をきかすのに良いらしい」
「ビリビリって?」
「そうビリビリ。この話の重要な所はKがミスをするとMちゃんに罰を与えます MちゃんがミスをするとKに罰を与えます。ミスをした回数を数え 仕事終わりに厨房で回数分 僕が二人にビリビリします。」
「そんなんビリビリされたら Mちゃんのミスで俺がビリビリされた!ってなって仕返しに俺いっぱいミスわざとするで」Kは少し興奮している。
「Kは考えが甘いね。最初のうちは罵りあったりわざとミスをし憎み合うと思う でも痛みが伴うビリビリされる されているうちに時間が経つとお互いにかばい合うようになるよ 思いやる気持ちが出てくるね そして苦境の中で恋が芽生えるかも知れない そうMちゃんはKの未来のお嫁さんになるかも知れない フューチャーワイフに」
「そんなんなれへんよ!」
「仕事の出来るようになるし フューチャーワイフもゲットできるかもしれない 良い事沢山有るね。壊れかけのハンドミキサー あれが壊れたらコードちぎってビリビリ始めるからそのつもりでな 以上。」
休日店は特に忙しくなる 大型連休が来るとKはビリビリ受けて真っ黒焦げになるかも知れない だが仕方ないきっちり仕事をこなせば良いだけだ。

ヴィアン君はずるい ヴィアン君もペアを作るべきだとKから提案を受けた。
よろしい なら僕はAちゃんとペアになろう Aちゃんは鋭い眼をした綺麗な顔の主婦だ そして良く仕事ができる。
「Aちゃん僕とペアになってもらえるかな?」ニッコリと
「ヴィアンさんとなら良いっすよ」ニッコリ 良い笑みと答が返ってきた。
「Kよ 僕とAちゃんとならミス無しで仕事を終える方が多いと思うぞ お互いにかばい合うしね」
「ヴィアンさんとならノービリビリっすよ」Aちゃんからも良い返事 多分僕はまだAちゃんから嫌われて無さそうだ。
仕事を頑張り 丁寧にこなしていけば良いだけだ。

ヴィアン的再教育システムの事をおっぱいの大きいスタッフに
「良いシステムと思わない?」と訊いてみたが
「発想が気狂いみたいなんで 他の人に言わない方が良いですよ ヴィアンさん」と言われた。

言わない方が良い ならブログに書いてみようと 罰の相互共有 苦痛のペイフォワード 良いシステムと思うんだけどね。

「良いシステムと思いませんか?」

0 件のコメント:

コメントを投稿