2016年12月14日水曜日

作戦名 焼肉



「気の迷い」「妥協」「出来心」「自暴自棄」な行動の後に来るのは後悔の方が多いような気がする

僕の経験上それが異性との性的な事柄なら 次の日 屋根を仰ぎ呻き声を上げるほど自責の念にかられ 後悔に身悶える負の思い出が出来上がる
寂聴フェイスに怖気づきエレクチオンしなかった僕の桃色の夜の虚しい出来事の様に


僕の友人イケッチは男前で若い頃から異性からモテモテだった
中年男性になっても色男は継続しており濡れたシャツを着替えるように女性を取っ替え引っ替え 多数の異性と関係を積んでいる

先日 イケッチから電話がかかってきた 彼の声はまた暗かった イケッチを財布を落とした時の様な重い声にさせたのは先週の土曜日の出来事が原因だ
土曜日の夜 色男イケッチはスマートフォンの電話帳から今宵の相手を物色していた お目当ての綺麗な女性は捕まらず 狙っていた異性と桃色の夜は叶わなかった

ヤル気だったイケッチはムラムラ そしてお目当て女性に会えずイライラしながら 一人の女性に電話をかけた
その女性は中途半端な容姿をした年配のオバサンだ 性欲に負け 夜を過ごすパートナーにオバサンをチョイスした
スマートなイケッチはスマートにオバサンをベットへエスコート インサートの準備オッケーだ
イケッチがオバサンのパンツを脱がした時 その時 事件は起こった
脱がせたオバサンのパンツに糞が付いていた
「普段やったらあんなオバサン抱けへんのに なんで糞付いたパンツまで見らなアカンのや 死にたい 死にたいよぉ」
イケッチは苦しみを吐露した
性欲を吐き出す為にファックしたくもないオバサンと夜を共した男の末路だ
ムラムラして気の迷い 妥協してオバサンを抱いて悲しい思い出が出来上がった

まあ自業自得なんだけどね


昨夜 親友のヤマちゃんから電話がかかってきた ヤマちゃんはひどく酔っ払っていた 僕は長年の付き合いからどのような要件か検討がついた
マリアッチを呑んで酔い 会社の悩みの話だろうと僕は思っていたが今回は違った
「トモちゃん 焼き肉行くの一緒について来てくれへん?」だった
トモちゃんとは一重まぶたで ふくよかな女性で婚活中の女友達だ
「いや 行けへんよ 二人で焼肉へ行っておいでよ 君ら仲良えやん」僕は断った
「焼き肉ついて来てくれよ ヴィアンに頼みがあるんや」
酔っ払って滑舌が悪くなったヤマちゃんのセリフに僕は違和感を覚えた
ヤマちゃんは「焼き肉」とは言っていなかった 「抱きに行く」と言っているように聞こえたが そうも言ってはいなかった
「抱き肉」と言っていた 最低だ 女友達を「肉」呼ばわりしてやがる

酔っ払うと性欲がアップし異性と関係を持ちたがるヤマちゃんはムラムラした性欲の捌け口をトモちゃんで発射しようとしている

「ヴィアンへの頼みはな トモちゃんを貶してくれへんか コンプレックスを言い腐して傷付いたトモちゃんを俺が慰めるから 弱ってる所を突くのはハンターの鉄則やから」
誰だって悪い所はある 悲しいかなトモちゃんには沢山コンプレックスがある そんな女性を貶せとな
僕には無理だ 女性には優しくがヴィアンイズムだ
「ヤマちゃん焼き肉じゃなくて 抱き肉って言ってるやろ?トモちゃん貶すなんて出来るわけないやろ」
トモちゃんそんな貞操観念ない女性じゃないからね

「そうヴィアン オペレーション抱き肉や!」
「デブ専を知るために踏み出すのだ!ゴルフボールを吸い込む口だぞ!」
「デブ専の顔をしろ!デブとヤル時の顔だ!」
「肉の敷布団に寝転びたくないんか!」
「肉ノ揺り籠で睡りたくないのか!」
酔っ払って性欲がヒートアップしたヤマちゃんが軍曹口調で畳み掛けてくる
「Sir,yes,Sir!」なんて言うわけ無いだろ

あんなにも不美人に厳しい男が酔っ払い抑えきれない性欲で自暴自棄になり身近な女友達で満たそうとしている

「オペレーション抱き肉」
その事を僕はトモちゃんに伝えようと思う
ヤマちゃんのトモちゃんに対する暴言をトモちゃんに一言一句伝えよう

彼らの友情が壊れるだろう 壊れる方が良い 抱き肉しようと食べようとする奴がいて 食べられてしまう前に

2016年12月8日木曜日

栄光のシンボル



人生で輝ける瞬間 栄えある時 満たされる瞬間 そんな時間 皆様方は一度は有るのではないでしょうか?
現在35歳 人生も折り返し地点 栄光の時を一回でも味わってみたい
悲しいかな僕は一度も無いですね「目標なくして道はなく 努力なくしての成功はない」
返す言葉がございません

好き勝手に怠慢に生きる僕には栄光なんて程遠い 怠惰を求めて勤勉に行きつく事もなく アンニュイな私めは便座に座りため息を一つ 色欲の妄想を浮かべる事しか出来ないヴェルフェゴールスタイル
怠惰が染み付いた僕は仕事終わり リビングでボウモアの余韻に浸りつつ くたびれた体で煙草の煙を吐き出し「国外退去されるくらいの男前に産まれてたら 人生イージーモードだったのに」と 前に進む努力などそっちのけな思考で いつもの様に酔う 酔う
少し後頭部がクラリとしてきたところで 顎髭に付いアイラウイスキーの雫を煙を吸いつつ指で払い 努力なくして神からのギフトのみで栄光の時を得た男 西川くんの事を思いだした
西川くんは一夜にしてヒーローになった

それは20年くらい前 僕がダーティ思春期の高校時代の時の話
西川くんはおとなしい学生で放課後は卓球部の部室でマジック・ザ・ギャザリングをプレイ その時に流行りの恋愛シュミレーションゲーム「ときめきメモリアル」にどっぷりとハマり ゲーム内のヒロイン「藤崎詩織」に愛を捧げていた 生身の異性よりも2次元のアイドルな「シオリスト」彼はインドア派な高校生だった

僕達の高校の修学旅行は沖縄だった 古びたホテルの大浴場 入浴中に西川くんの栄光の時は訪れた
西川くんが浴場で身体を洗っている時 2次元アニメヒロイン大好きインドアキャラから男子生徒の憧れの的になりヒーロー西川くんが誕生した

そう西川くんは規格外の男性器を持つ男だったのだ

僕は西川くんの巨大な男根を見た時 アフロビートの雄 スリムパンツに膝まで膨れ上がったフェラ・クティのペニスを連想させた アフリカンファンクな股間を持つ男ヒーロー西川くん

ヒーロー西川くんの巨根は学校中に広まり
「休日 駅前で大き過ぎて警官に職務質問されていた」
「バックで突くと女性が吐血した」
「シンボルルドルフ」「おやびーん」「腰に巻き付けていた」
「勃起したら貧血をおこす」
などと 巨根伝説が語られ始めた
多くの伝説を残した西川くんは 競走馬の様な立派なペニスから「馬チン」と呼ばれるようになった

長い月日が経った今でも西川くんは現実の女性に興味なく2次元のアニメキャラと美少女フィギュアを愛していると聞いた
「馬チン」あの長物が無用の長物で ただ ぶら下がって使用する事も無いのなら 
今からでも遅くない 半分にちょん切って 僕にくっつけてくれないか 現代の進歩した医学なら出来るはず YES!高須クリニック!
ちょん切ってくっつけて温泉に堂々とお披露目に行けば 努力もいらずコンビニエントに栄えある時が訪れる  僕も少し立派に成りたい 栄えある時が欲しい

「人生で輝ける瞬間」という題に旧友の大きな男性器にまつわる話を書き綴っている僕
そんなに僕に栄光の時は訪れるのでしょうか?

酩酊し微睡みの中 紫のサテンの昨夜 眠りについた時刻は2時25分 とりみだす35〜♪35〜♪

2016年11月11日金曜日

キレるポイント


昨日 小柄で可愛い女の娘が店に来た その娘は夕方によく来る常連客でカプチーノを飲みながら小説を読んでいる
小柄でおっぱいの大きなその娘は このカフェのマスターのお気に入りで「ハニーちゃん2号」と呼んでいる
可愛い娘に目移りしやすいマスターは「ハニー3号」までいる
「ハニーちゃん1号」は綺麗なキャリアウーマンで常連客だったが お近づきになりたかったマスターがハニーちゃん1号の周りをチョロチョロと動き回り コップに水を入れるフリをしてノートパソコンを覗き見しているのがバレて 二度とこの店に訪れる事はなかった

窓際の席に座りハニーちゃん2号はいつもの様に小説を読んでいたのだが 一ついつもと違う点があった それは6歳くらいの男の子を連れていた
その男の子は可愛らしく 行儀良くミックスジュースを飲んでいた
良い感じの親子だなと 微笑ましく思っていた僕の隣でマスターが荒ぶりだした そして吼えた
「なんなよ!結婚していたんかよ!人妻かよハニーちゃん2号よぉ!いつか俺が嫁に貰ってやろうと思っていたのによぉ!」
なんて上からのセリフでお付き合いもすっ飛ばして嫁に貰うまで妄想していたマスターの思考はぶっ飛んでいた

狙っていた常連客が既婚者だとわかると激怒する 幸せそうな親子を見て怒るマスター 彼の怒るポイントが僕には理解できなかった

   
小柄な身体に身の丈に合わない大きな性欲を持つマスターは色欲を詰め込んだ腐った小瓶 溢れ出す欲が破裂する時がある
強大な性欲が爆発し突発的に吼える時がある
「したい!したい!したい!」「柔らかくて温かい穴持ってこい!」
厨房スタッフKに向って怒鳴る マーラー様の怒りが厨房に響き渡る

彼のいう「したい!」はファックの事で「穴持ってこい!」とはマスターの男性器をインサートする為の女性器の事だ
僕はもちろん無視するし 綺麗な女子スタッフアイちゃんはいつも睨み付けている 満たされない性欲で怒れる彼は不美人なスタッフと厨房スタッフKに苛立ちを当たり散らす

嘘だとお思いかもしれないが マスターは本当に異性と性交したくて怒り喚き散らすからね まったくキレるポイントがわからない

デヴォーチカとインアウト インアウト出来なくて荒ぶる彼に狂気を感じる
腐ったヤーブルをトルチョック制裁して ルドビコ療法した方がいい 彼の為にも


このカフェのマスターは
「トイレの鏡見てたら 十分経ってた」と言うくらい ナルシストな人間だ
そして新しい不美人な女子スタッフが初勤務してきた時に言う定番の質問がある マスターの性格上 可愛い女子スタッフには臆して言えないからね

その質問は
「俺と福山雅治どちらがカッコイイ?」だ

ナルシストなマスターは対抗馬にすぐ福山雅治をだす
答えは一つ 福山雅治に決まっている 福山雅治に容姿で勝利できる男なんて日本に数パーセントしかいない マスターがマシャに勝てるのは年齢くらいのもんだ

そして福山雅治をチョイスした 女子スタッフ達はマスターの怒号と怒りの言葉に包まれている

無茶苦茶だ こんなの怒る為の質問だ 現代の踏み絵だ
馴れない職場 初めての勤務をするスタッフに対してえぐる様な質問をする彼は恐ろしい

これは僕でも彼の怒るポイントがわかるが初めて理解できた
福山雅治ではなくてマスターを選べば良いだけだと

でも僕はキレるポイントを回避した 女子スタッフを未だかつて知らない 

2016年11月5日土曜日

励ましの報酬

僕の住んでいる田舎町は娯楽が少ない この町のメインストリートはわずか数百メートルも無いし 寂れた映画館も無く BARが5.6件も無いハマショーも足元にBIG MONEYを叩きつけれない町だ 
好きな映画を観ようと思えば1時間くらいの移動を要するし 異性とのデートはこの町を出ないとバッチリ決まらない 
オラこんな町嫌だ 東京でベコを飼わないといけない位の田舎町だ

そんな田舎町に一年前にカラオケチェーン店が進出してきた 大手ならではの大きな店舗で綺麗な建物 娯楽の少ない田舎町なので大繁盛している
先日 勤務先のカフェの女性スタッフ大学生のユリちゃんとカラオケに行ってきた 歌うのが好きでカラオケに行きたいとユリちゃんが言うので 心優しい中年男性を演じる為に田舎町のカラオケボックスへ
噂どおり繁盛していて 満席で少し待たなければいけなかった
娯楽の少ない田舎町 一つの施設に人が群がる
受付している間とトイレに行く ほんの少しの時間に知り合いと沢山出会う
気のいい運送屋の社長や店に来るガス屋の従業員 よく喋るパン屋の女の娘 数年前に離婚した友人の嫁までも 出会った人に挨拶と世間話
 
その中で隣町の元ヤンキーとも出会ったが もちろん無視した 汚れた繋がりは切っていかないと オッサンになっても金髪でガムを噛み待合室で下品なオーラを放つ小物のキャラなんて 睨みつけて黙らせて 知人と思わせてはならない さぁ お行きなさい 僕は女子大生とカラオケを楽しむんだから

髭もじゃ中年男性と可愛い女子大生とカラオケ 僕は少しこの状況に危惧した
人相の悪い極悪フェイスな僕という人間の素行や行動 そして過去の軌跡から
「もしかしてヴィアン 援助交際でもしてるんじゃないの?」
「あの娘 ヴィアンに何か弱みでも」
「楽しそうに見えるけど あの娘少し足が震えていた」
「誘拐犯」
「110」
などと 他者から思われるのではないか 狭い田舎町 色々な噂が流れる事を僕は心配した
田舎町の噂は怖い 狭い町ゆえ少し知り合いが多いだけで何を言われるかわからない 若かりし頃 ピンクローターを使ったくらいでガソリンスタンドの店員にも知れ渡るくらい噂は恐ろしいし速い


昨日 女友達のトモちゃんから電話がかかってきた トモちゃんは一目まぶたがコンプレックスのふくよかな女の娘だ そして友人オシゲちゃんとお付き合いしている
電話の内容は「オシゲちゃんと別れました」だった 別れて正解だと僕は思った

オシゲちゃんは男前でお金持ち 異性によくモテるのだが 如何せん美的感覚がズレている 自称ブサイク達の救世主な彼は不美人な女性とお付き合いする事が多い むしろ不美人が好物 それも一人では収まらない 二股に収まらず 僕が把握してるだけでも四股はしてるんじゃないかな
彼は不美人のメサイアなだけあって 多数のクリーチャー達を従え
 彼の恋人達「OSHIGE's lovers」を結成している
その中からトモちゃんは一方的に別れを告げられ「OSHIGE's lovers」から卒業した

落ち込むトモちゃんに僕は
「良かったやん 顔面R指定のグループから脱退して ラッキー ラッキー」とは 言えなかった 失恋し傷心した女性には優しくしないとね
「今日 職場の男性にオバちゃんと言われました もう私 これから誰ともお付き合い出来ないかもしれません」電話越しでも落ち込みがわかる発言をトモちゃんは僕に言う
女性対してオバちゃんは失礼過ぎる 名前が有るし同僚に対しての発言ではない 35歳の女性にそんな事に言うデリカシーのない男性がカスだ 
「年齢なんて関係ないよ タイミングが合って良い男性と出会えるよ その時 幸せならそれでええやん」
トモちゃんは愛嬌美人だ いつか良い人に巡り会えると僕は思ってる
僕は好きになった人のコンプレックスなんて気にしない 醜い豚でも良いよ 困る事など何もないスタイルだ 好きになったらそれで良い 男の子は受け入れてナンボだ 
トモちゃんがオバちゃんであろうとなかろうと そんな事なんて関係ない 年齢なんて気にしないでオッケー 好きな人なら変わったプレイでもオッケー 気持ちの問題でクリアだってロビンも言ってたし間違いないよ 元気を出しなよ

「でも女子大生とカラオケ行くような人に言われても 何も説得力ないです」
トモちゃんの冷めたトーンの発言に僕は沈黙した

傷心の女性を頑張って励まそうとしたのに やはり僕という人間 ヴィアンという触媒を通すと女性を励ます事も出来やしない

誰だよ 女子大生とカラオケ行ってたって 噂を流したヤツは!
指一本も触れてないのに
 

2016年10月26日水曜日

トイレの神様 僕に力を


数年前「トイレの神様」という歌が流行した 僕はその歌と歌うあの娘が好きだった

その訳は 僕がおばあちゃん子でトイレは綺麗に使いなさいと 教えられてきたからだ トイレを綺麗に使用しても男前には成れなかったけれど おばあちゃんの教えを今でも守っている

人相が悪い僕は勘違いされやすいので素行は良くするスタイルで生きている もちろんトイレを綺麗に使用するなんて当たり前だ


勤務先のカフェの駐車場に勢い良く白いベンツが入って来た それは週末に来る初老で白髪のボッテリと肥えたギラついた職業不明の常連客で何時も若い愛人を連れてくる お金持ちの初老の男性はエリツィン大統領にそっくりだ

僕は影でエリツィンと呼び 金の力を遺憾なく発揮し 威圧感ある外車を乗り回し ケバケバしい女性を侍らかし オハギの様なお札でパンパンな二つ折りの財布をテーブルの上に置き 真っ昼間から酒を飲む彼を僕は一目置いていた

そしてエリツィンはホールの女子スタッフからも一目置かれていた いやオーバーウォッチされていた そして忌み嫌われていた
その訳はエリツィンがトイレを使用した後は酷く汚れているからだ

エリツィンの股間は先の押し潰されたホースにでもなってんの と 疑うくらい床に尿が飛散している
このアカの手先のおフェラ豚は毎回トイレを汚す
お金は持っていても 自分の股間を持って放尿出来ない男に敬意なんてはらえないね

ランチタイムも終わり エスプレッソに砂糖を2杯入れ 厨房で少し休憩をしていた僕に厨房のスタッフKが話しかける
「ヴィアン君 仕事中オナニーした事ある?」
もちろん 僕は無視した 普通の人間が人に対してする質問じゃない
「なぁヴィアン君 オナニーやでせーへんの?」
厨房スタッフKのしつこい質問に僕は糞を見る目で答える
「するわけないやろ 仕事中にそんな事できる訳ない はよ皿洗え」
「えっヴィアンやれへんの 俺たまにトイレでやってるで」 
スタッフKは皿を洗う手を止め驚いた様子で言った さもするのが当たり前の様な顔をしてやがる

ゲス野郎のカミングアウト 驚いたのはこっちの方だ 勤務中 トイレでオナニーするような人間と一緒に働いていると思うと悲しみと怒りがこみ上げてきた
「お前死ねや ここは厨房やぞ 二度とするなよ」
怒る僕に手をきちんと洗っているから大丈夫と言い訳しようとしたスタッフKの言葉を遮り 遠くで聞き耳を立てていたカフェのマスターが怒りのカットイン
「店のトイレでオナニーされて良い気分でいてられるか!そんな手で食材触るな!」
マスターの怒りの説教 怒られうつむくスタッフK 怒号飛び交う昼下がりの厨房 僕はエスプレッソを飲み干した

トイレでオナニーをして説教される かなりの恥だ でもまだ足りない トイレを汚し女子スタッフから嫌われる でもまだ足りない トイレを綺麗に使わない奴らには罰が足りない 
トイレの神様 僕に力を神罰の代行の為にトイレを綺麗に使わない奴らに罰をあたえる為に
 
あと トイレを掃除する女子スタッフにラブホテル清掃の方くらいの時給をよろしくお願いいたします

2016年10月18日火曜日

バカな親 増えてない?


本日 勤務先のカフェに一組のファミリーが来店した 店に家族連れは多く来店するので珍しい事でないのだけれど その家族の五歳くらいの子供が大泣きした さてなぜでしょう?


正解はランチメニューにラーメンが無かったからでした
常識的に考えてカフェのメニューにラーメンが無いのは当たり前だ ラーメン屋に行けばいいだろう

「ラーメン食べたい!ラーメン食べたい!うわぁああん!」
叫び泣きじゃくる子供 赤子が泣くのは仕方ないと思うけれど小学生くらいの子供が食べたい物が無かっただけで 厨房に聴こえるほど泣きわめくのはどうかと思うけどね 他のお客さんにも迷惑だし 泣いたら何とかなるみたいな考え方は子供の頃 治しておいたほうがいいですよ 無関心にメニューを見ている両親よ 叱れ

スラリとしたスタイルの綺麗な女子スタッフまいちゃんは「ラーメンがないならランチを食べたらいいじゃない」と某王妃のような発言をした 
その横で釣り好きで大の子供嫌いの店のマスターは「練り餌 口の中に詰め込んで窒息死させてやる」と 猟奇的な言葉を発していた 
来店する出来の悪い子供を見すぎたせいか アホの子供かどうか見ただけで判別出来るようになりました こんな洞察力いらないね 
   
裸足で店内を走り回る子供や床に寝転ぶ子供 裸足の子供なんてアフリカのドキュメントでしか見たことなかったし 床に寝転んでルンバの真似ですか そしてテーブルに置いてあるシュガーポットに指を突っ込み舐めようとする子供 馬鹿じゃないの プーさんでもマイ蜂蜜しか舐めないぜ
何が苛立つかといったら 子供を放ったらかしにして友達との会話に夢中な親やチャイルドシートから落下して号泣している子供を放ったらかしにランチを食べてる親 店のスタッフに子供を注意されたりして恥ずかしくないの

店に来るのは出来の良いお子さんの方が多いのだけれど アホの子供や親の方が印象に残る 
まともにしつけも出来ずに無関心な親 やりたい放題のアホな子供には「子供手当て」なんて給付しなくていいんじゃないですか
少子化対策などというのなら 子宝を授かりたいと人生計画をしっかりとたてている夫婦への不妊治療に対して その給付金を回していただけないでしょうか うっ!真面目に物事を考えると立ちくらみが襲ってきました 悲しい性質でございます

このカフェに訪れる出来の悪い家族やアホな子供は このカフェではスラングで呼ばれていて 厨房の配膳の窓からよく監視出来る テーブル席Cに案内されている
「恥垢キッズ」「外道坊や」「若草ファミリー」などとスラングで呼ばれる出来の悪い家族は監視しないと無茶苦茶するからね ラーメン食べたいと泣き叫んでいた子供は癇癪をおこして壁の漆喰を爪で引っかき ボロボロと傷をつけてたんだから
 
僕は主に「恥垢キッズ」と呼ぶようにしている 奴らはパパの精子がシーツの染みになって ママの割れ目に残ったカスだと 親愛なるハートマン軍曹にそう教わっているからだ その教えは守らなければ Sir! yes,Sir! いや 精子で受精してないかもしれないね

「若草ファミリー来店です C席案内します」と 女子スタッフ達はエヴァの使徒来襲のアナウンスのように報告をして マスターは汚れたATフィールド全開で監視している

土日はカフェは忙しい 厨房でオムレツを巻いている僕を呼ぶ声がした その声は女子大生スタッフのユリちゃんだった
「ヴィアンさん!恥垢キッズです C席に案内します」
僕は驚いた あの可愛いユリちゃんが恥じらいもなく「恥垢」と言った事に 大きな声で「恥垢キッズ」とフラパンを振る手が止まった ホールを見ると笑顔のユリちゃんと目があった そして僕は理解した
ユリちゃんは「恥垢」の意味をわかっていない 真面目なユリちゃんはお下劣な言葉を発言して微笑むような子ではないからだ
「恥垢」を「遅行」や「遅効」と勘違いしているか チコウの意味がわかっていない
うら若き乙女がお下品な言葉を発するのは はしたないし そんな事を言っても喜ぶのは変態性癖を持つ厨房スタッフKだけだ

これはまずい ユリちゃんが店の下品なスラングを日常生活で使ってしまったら洒落にならない 「若草ファミリー」ならまだしも「恥垢キッズ」は厳しすぎる 将来の夢が保育士さんのユリちゃんには危険すぎる
止めさせなければ でも僕には無理だ 優しさが足りないとか勇気が足りないとかじゃあない 
この由々しき出来事を解決方法しようと
「ユリちゃん 恥垢というのはね 包茎野郎の包皮に溜まる悪臭放つ恥ずかしい垢の事だよ 俗語ではチンカスと言うんだよ」
言えるわけがない こんな事を女子大生に言える 中年男性なんか日本にいないんじゃないかな 言ってしまうと更に僕が終わる

「恥垢キッズ」という言葉をユリちゃんに刷り込んだのは僕かもしれない しかし 店内で愚行に走る子供達がいけないのではないだろうか いや 叱らない親が悪いね
子供のしつけは難しい でも 色々教えてあげないと 産みっぱなしジャーマンスタイルだと碌な大人にならないよ 
  
「店内で恥垢キッズが騒げば 可愛い女子大生の羞恥を引き起こす」

無垢な女子大生の恥じらいのバタフライエフェクト
僕は見たくないよ

2016年9月21日水曜日

現代のパンドラの箱


先月 知り合いの中村君が家族と別居した それは嫁の浮気が原因で涙を流して中村君は家を飛び出した 嫁の浮気が原因なら嫁が出ていくべきだと思ったが 触れないでおくことにした 他人のご家庭はノータッチ主義にかぎる

よそよそしい態度 上の空の会話 頻繁に触るスマートフォンとパソコン 度重なる外出をする嫁に不信感をもった 深夜こっそりと中村君は寝ている嫁のスマートフォンを見た
そこにはパート先の若い男の子と愛を語り合ったメール それと笑顔の嫁と男のツーショット写真の数々が見つかった
嫁は真っ黒だ 不倫をしていた 茶色髪の毛でピアスのチャラい男と姦通していた 一夜のアバンチュールではなく長いスパンで中村君の目を忍び ちちくり合っていた ウァオ!ウァオ!

愛する嫁の浮気 中村君は激怒した なぜか嫁も激怒した
中村君が物事を組み立てて話す事が苦手なのをいい事に 気の強い嫁はヒステリックに発狂する 旦那を罵り怒鳴りつけ 自身の年下の彼との情事を金切り声で切り抜けた 押し切られた中村君は涙を流しながら家を飛び出し 中年家なき子が誕生した

愛する女性に浮気され家を飛び出した中村君に同情する事なかれ まずそんな伴侶を選ぶのも悪いし 女性の浮気は男性の魅力不足なのだから 男の子は愚痴は言ってはいけないし 相手を恨んでも駄目だ 男の子は騙されるくらいが丁度いい 出来るならば最後まで騙してあげてほしかった

スマートフォンやパソコンは現代のパンドラの匣 災いが詰まってる 異性のスマホやPCは開けちゃいけない
僕の周りでは彼女や嫁のスマホを覗き見た知り合い達は皆 悲惨な目にあっている 気になったとしても見てはならない

その点 僕はスマホを覗き見ようと思った事はないし 覗かれる彼女もいない 安心 安心 そして寂しい


勤務先のカフェには いろんなお客さんが来店する 子供から老人まで幅広く来ていただいている
カフェのマスターは来店したお色気漂う女の娘や若くてセクシーな女の娘の客の事を 「モッコリちゃん」と呼んでいる
性格がXYZな彼は冴羽りょう気取りで女性客をモッコリちゃん呼ばわりし1号 2号と番号付けまでしている

そして綺麗な女の娘や美人でお気に入りの女お客さんの事は「ハニーちゃん」と 呼んでいる
可愛い娘にすぐに目移りするマスターはハニーちゃんが多数いる
ハニーちゃん1号 2号 3号まで
女性に番号を付けるような性格だから君は可愛い娘とお付き合い出来ないのだよ

ハニーちゃん1号はスーツ姿がよく似合うスラリとしたキャリアウーマンで食後にコーヒーを飲みながらノートパソコンを開き 仕事の出来る女性のオーラを漂わせている常連客だ

好きな異性のいろんな事を知りたいと思ったり 気になるのは誰でもそうで マスターもハニーちゃん1号の事を知りたがっていた
無意味にホールに出てはハニーちゃん1号の開くノートパソコンを覗き見していた 馬鹿だ

そしてコップに水を入れるフリをしてノートパソコンを覗き見した時にハニーちゃん1号にバレた
ハニーちゃん1号はマスターを睨みつけ ノートパソコンを閉じ怒りながらに店を出ていった

そりゃそうだ 自分の席の周りにチョロチョロと男が不審な動き 何度も水を入れるフリをしてノートパソコンを覗き見られたら怒るに決まっている プライバシーも糞もない 彼女は二度と店に訪れる事はなかった
店に来なくなるのは当たり前だ ランチを食べに来ただけで周りをウロウロされノートパソコンを覗き見られたら誰でも来るはずないだろう 相当気持ち悪いぞ

マスターはハニーちゃん1号が店に来なくなって悲しんでいた

マスターが覗き見たパンドラの箱 そこには希望すら残っていなかった
いや 最初から無かったよ

2016年8月24日水曜日

心のファブリーズ


年に数回 白い手袋つ着けた女性が来店する
落ち着いた佇まいでいつも大きなツバの帽子をかぶっている そして座布団を持ち込み 持参の除菌スプレーをテーブルに散布して席につく そしてカバンからお箸を取り出して モーニングセットたべる

めったに来店しないのだけれど 潔癖症のお客さんは珍しいのとブルジョワジー漂う 女性なので僕はよく覚えている
潔癖症なのに外食出来るんだ と僕は思っていた

僕は潔癖症同士の対談が見てみたい 双方にとってお互いが汚い存在に映るのだろうか お互い潔癖症なんだからキレイな存在じゃないの 自分以外は駄目なんだろうけど 別に人それぞれ潔癖症であろうが僕には関係ないですね

目に見えないものを除菌する 手袋のマダムは一つミスを犯している そのモーニングセットとハート模様のカプチーノはこんなにも心がダーティーな僕が作っていると言うことをね
ある意味汚れてますよ そのモーニングセットは
書いてて悲しくなってきた
僕の心も除菌プリーズ

僕と友人オシゲちゃんと親友ヤマちゃんはよく鍋パーティをする 開催されるのはオシゲちゃんの家が多い
友人オシゲちゃんは友達思いの良い奴で 鍋を食べて酔っ払った僕達を家に泊めてくれたり お風呂まで入浴させてくれる

優しいオシゲちゃんはハートロッカーで不美人達のメシアでもある 男前なオシゲちゃんはいつも多数の女性とお付き合いをしている どんな穴でも入れるモグラスタイルが仇をなしオシゲちゃんのオシゲラバーズは奇天烈なフェイスに偏っている

そして鍋パーティをする時 オシゲラバーズの誰かが出現する事が多い
今回はパワータイプのライオネス飛鳥系の彼女が出現した ライオネス彼女はオシゲちゃんいわく「顔はブスだけど心は天使」だそうだ オシゲちゃんとライオネス彼女は高山VSドンフライ戦を二人で再現するくらいに仲が良い 勝敗は前記事に書いてあるので気になる方は読んでください

鍋パーティの中盤からライオネス彼女は参加した 優しい不美人な彼女は手作りのハンバーグとおにぎりを持ってきた
料理人の僕から見ても良くできたハンバーグだったし海苔で巻いたおにぎりは美味しそうだった
あんなにも「お腹が空いている」言っていたヤマちゃんはライオネス彼女の差し入れに手を付けなかった

仕事終わり電車に乗って鍋パーティに直行した僕にオシゲちゃんはお風呂を勧めてきた
「疲れお風呂で落としておいでよ」優しいオシゲちゃんの優しい言葉 僕はその言葉に甘えて入浴した

お風呂あがりでキレイでサッパリの僕を見てヤマちゃんは汚れた物を見る目で僕を見た
こう見えてもきれい好きな僕だ 毛むくじゃらなボディはパーフェクトウオッシュ済みだぜ なぜそんな目で僕を見る

鍋パーティを楽しみ 僕はヤマちゃんの車に乗り込み帰路に着いた
帰り道 車の中でヤマちゃんは言った
「ヴィアンお前よく食べれたな ライオネス彼女が握ったおにぎりよ」
「そら食べるよ お腹すいてるもん」ヱビスの缶ビールを飲みながら僕は言った
「ライオネス彼女はええ奴や それは俺も認めてる でもブス握ったおにぎりは食べれれへんわ せめて焼きおにぎりとか火を通してもらわんと無理やろ」
ヤマちゃんはまた汚物を見るような目でおにぎりを食べた僕を見て言った

コイツ最低だ そうだヤマちゃんは不美人に容赦のない男 不美人それが友人の彼女だとしても徹底的にポリシーを曲げない男
ブスの握ったおにぎりは食べれない 火を通して焼きおにぎりでギリギリのラインな男 しかしライオネス彼女が作ったハンバーグにも手を付けなかったのを僕は知っている

「あとヴィアン オシゲの家で風呂入ってるけどお前ちゃんと身体洗ってるんか?」ヤマちゃんはいぶかしげな顔をして僕に訊く
「当たり前やろ 見かけで判断するな 足の先までゴシゴシや」
僕の発言を聞いてヤマちゃんは呆れた様子で僕に言う
「ヴィアンお前何にもわかってないわ あの風呂ライオネス彼女も入ってるんやで ボディスポンジなライオネス彼女も使ってるやぞ あのスポンジは汚れてるのも同然や ヴィアンは身体洗ってるん違うんや むしろ身体汚してるんやぞ」

本当にNo more不美人スタイルを徹底してやがる ヤマちゃんの中ではスポンジに石鹸でも落ちない汚れが付いてるらしい

彼は潔癖症でもなんでもない 思いやりが欠如してるだけだ

あぁ僕にユニークな力が有れば出来るのに
彼の心にファブリーズ シュッシュッシュッ

2016年8月11日木曜日

痔のボラギニスト


先週の日曜日 店のマスターの知り合い お肉屋さんT君が来店した
お肉屋さんT君はヤンキー達のヒエラルキーの上位に位置する この田舎町の荒くれ者だ

お肉屋さんT君は三重県に旅行に行ってきたらしく お土産を持ってきた モーニングセットを食べながらマスターに「海鮮せんべい」を手渡した ちなみにマスターは煎餅とおかきが嫌いだ

T君はフォカッチャのサンドウィッチをたいらげ煙草を吸いながら珈琲を飲み干しギラリ鋭い目をして言った
「土産あげたから 今日はモーニング代いらんやろ」
ゆっくりと立ち上がり 配達用の箱バンに乗り込み去っていった

そして お肉屋さんの箱バンが駐車場から消え去った瞬間 マスターの怒涛の悪口 陰口 愚痴が溢れ出す
激しく愚痴るくらいなら 代金貰えば良いのに と思うかもしれないがマスターはヤンキーヒエラルキーの下層に属している為に上層に属するお肉屋さんT君にはお利口さんな首振りスタイルで居なければならない

お土産とはそういう風に渡すものではないですよね 嫌いな煎餅とモーニング代金との交換だ 新しいスタイルのお土産の渡し方を目の当たりにし怒れるマスターの横で僕は爆笑していた

マスターは毎年クリスマスにイチゴのケーキを焼く それは異性への手作りプレゼントではなくお肉屋さんTくんの為だ
忙しいクリスマスに作ったホールケーキはお肉屋さんT君の手に渡り 素揚げされた鳥のもも肉2枚に替わる
 
マスターはいつも代金を貰えない
「ホールケーキと素揚げ2枚とか分が悪すぎる 金くれよな」悲しい発言と共にマスターはケーキを渡しに行く デリバリーまでするなんて至れり尽くせりだ
不平等なトレードは二人の間で頻繁におこなわれている

今日の午後 お肉屋さんT君が来店した カカオパフェとアイスコーヒーを注文し店内で涼んでいた

そしてドキドキのお会計タイム
「おう 今日はコレでエエやろ」
お肉屋さんT君はチューブ状の物を二本マスターに手渡した
「お前 切れ痔やから必要やろ」そしてゆっくりと立ち上がり 箱バンに乗り込み去っていった

マスターがパフェとコーヒー代金の代わりに貰った物 それは痔の薬 ボラギノールだった
悲しいかなボラギノール二本の内 一つは使い古しだった

ひた隠していた持病の切れ痔を女子スタッフ達に知られ 代金の代わりの使い古しのボラギノールを手に持ったマスターは流石に愚痴も溢せないくらいに落ち込んでいた
ボラギノールを握りしめたマスターの横顔は悲壮感たっぷりだ

財布を落とした時の様な落ち込みっぷりのマスターを見て僕は大笑いした

このカフェでは石器時代より野蛮な物々交換が度々おこなわれている もはや名物

2016年7月27日水曜日

ボボピンク


数年前から思っていたんだけれど 世の中はアイドルブームなのでしょうか?
芸能に疎い僕でもアイドルの名前やグループを耳にする 誰が人気だとかはわからないけれど 昨今アイドルが量産され過ぎではないでしょうか 量産型アイドル中に不良品混ざってるよね 量産されて良いものはザクとジムだけなのに やれやれだぜ

僕が高校生の時に流行っていたのは「モーニング娘。」だった アイドルに無関心な僕はやはり話についていけなかった 未だにどちらが加護か辻かわかってないんだもの
 
アイドルとはなんぞや?アイドルというものに興味を持ったことの無い僕はアイドルの熱狂的なファンを見て 僕もモノマニア的に熱くなれるのかと思い過去にアイドルのファンクラブに入会してみた

僕がまだ髪の毛で遊べた十年くらい前
密かに応援していた中川翔子ことしょこたんのファン倶楽部が発足した
その名も「ギザピンク」僕はすぐさまに入会した 発売されたCDも買って応援していた もちろんストロベリーメロディな気分で

僕は一つミスを犯していた 申し込み用紙に書いた住所が今住んでいる賃貸住宅ではなく実家の住所を書いてしまっていた

しょこたんファンクラブの会報が 隔月くらいで実家に送られている 僕はそれを知らずに空色デイズな日々を過ごしていた

ある日 妹から電話がかかってきた それはピンク色の封筒が僕宛で何通も届く事に ヴィアンもしかして風俗か何かにどっぷりハマってるのでは無いかと両親が心配しての事だった 僕は妹に恥ずかしながら弁解した

「もう大人なんやから 人生真面目に生きた方が良いよ はぁ」
別れの挨拶も無く 呆れたため息で電話はきられた
4歳も年の離れた妹にそんな嘆きの言葉をかけられるなんて僕の気分はギザカナシス

アイドルを理解しようとして得たものは「ピンク色の封筒が 実家に届くと母親が心配する」という事だった

ギザピンク僕カナシス 

2016年6月7日火曜日

ドレッドノート乳房


私 タケシ・ヴィアンは受け入れる男であり上り棒の快楽がわかる男 そして魅力ある球体の信望者でもありながら 大きな魅力ある球体を気づけない男でもある

木を見て森を見ず 貧乳派な僕は近くに有る巨乳を見落としている事が多い
おぉヴィアン 気づけないとは情けない

昔 店の女子スタッフにアヤノちゃんという娘がいた アヤノちゃんは巨乳だった 僕はその大きな球体がアヤノちゃんに2つも付いている事を一緒に働き始めて3ヶ月後に気がついた あんなにも良いモノを3ヶ月も気づけないなんて僕は損してました

それからというもの目線はやっぱりオッパイに まるでインターセプター 元エロレンジャーな僕の目が盗まれる 巨乳女は俺の目を盗みやがる 助手席に乗せてドライブしたら事故しちゃうね

好奇心は人を成長させる 好奇心旺盛な僕はアヤノちゃんにバストのサイズを訊いてみた セクハラなんて言わないでコレは純粋な知の追求
「Fカップ」と答えが返って来た 
彼女は第六の女 超ド級のオッパイだ
そんなにも大きのに僕は3ヶ月も見逃していた 巨乳を感知するセンサーを張り巡らせねば 触る事は出来ずとも見る事は可能 可能 スケべ心では断じてございません
汚いものを見すぎたんだ せめてもの目の保養の為ね

やはり僕は僕だ また気づけないでいた 巨乳を見落としていた

最近やっと気がついた 親友ヤマちゃんの母親が巨乳だという事に 十何年ヤマちゃんの母親が超ド級のオッパイの持ち主だと気づけないでいた

僕とヤマちゃんと友人オシゲちゃんと焼き鳥屋で呑んでいる時 僕は超ド級のオッパイの事をヤマちゃんに言ってみた
「ヤマちゃんのお母さん 超巨乳やでな アレは凄いわ わかっててピチピチの服着てるよね」
ヤマちゃんは不快な顔をして言う
「ヴィアンよ 人のオカンの事は言うなや 身内の事はアカンやろ」
焼酎のロックを飲み干しオシゲちゃんはつぶやく様に言った
「俺はイケるけどな」
何言ってんだよコイツ 場はやはり沈黙した

僕も気がついたしヤマちゃんも勘付いた オシゲちゃんの目がギラリとハンターの目になっていた事を一点を見つめるその顔は女体の狩人 獲物は友人の母親

無類の女好きのオシゲちゃんは女性のハート・ロッカー 穴があれば誰でも入れるモグラスタイルの彼は友人の母親でもインアウト インアウトしかねない
 
そう僕は気づけない男 オシゲちゃんは女体の狩人 そしてヤマちゃんは母親の守り人

「君は守りぬく事が出来るか?」

2016年5月26日木曜日

スメルハラスメント No1


ことわざの「臭い物には蓋をする」

臭い物に蓋をして隠してしまいたい気持ちは僕も理解できるけど 根本をどうにかしないと隠したと思っているだけで 他に気付かれてるかもしれないし 臭い物がさらに増長して蓋を押し上げる場合もある

一時しのぎはダメだ 嫌でも元からどうにかしないとダメだ 蓋でもダメなら消し去りたい でも社会ではそうもできない事が多い

勤務先のカフェでもデリートしなければいけない臭い物が有る
それはこのカフェのマスターだ
 
いやいやマスターをデリートしたいと 思っているのは数人の女子スタッフであって 僕がデリートしたいのはマスターの口臭ですよ
本当に臭い その悪臭 小動物なら即死するレベルじゃないかな 至近距離なら花も枯れるね たぶん

昔に働いてた女子スタッフヒロコちゃんが店に来た 可愛い子供を抱いて マスターは挨拶がてらにヒロコちゃんの腕に抱かれた赤ちゃんを褒めた「ヒロコよく似て可愛いね!」
すると抱かれていた赤ちゃんが号泣した ホールに響き渡る鳴き声

顔を真っ赤に泣きわめく赤ちゃん うろたえるマスターとヒロコちゃん その様子を見て厨房のスタッフKがつぶやく
「アホが そんな至近距離でマスターのブレスくらったら泣くに決まってるやん 我が子大事にせなアカンわ」
そう マスターの口臭を嗅いだ赤子が大泣きした 恐るべし口臭兵器

過去に僕はマスターの口臭について女子スタッフ数人に相談された事がある その度に僕は
マスターは両親譲りの酷い歯槽膿漏で口臭は仕方ないので優しい目をよろしく」
「マスターはスカトロジーの嗜好があると噂で聞いた 皆 色んな趣味あるしね」
「話す時に息を止める練習しておくれ」
などと苦しいフォローしていた

長年マスターと仕事を共にしていると マスターと話す時に適度な距離を保ち 少し息を止めるのが自然と出来るようになる むしろ出来なければいけない じゃないとまともに会話出来ないからね

赤子をも泣かすほどのマスターの口臭でも流石に成人男性になると泣きはしない しかし直撃してしまうと軽く嘔吐しそうになる 口臭ホルダーのプロフェッショナル侮れない

うっかり厨房スタッフKは息止め呼吸をよく忘れ マスターの口臭を直撃している そして「オエッ!」と嘔吐するのを耐えている
「ヴィアン君 二日酔いの時マスターのブレスくらったら吐いてしまうかもしれへん」厨房スタッフKはゲロを吐きそうな顔で僕に弱音を吐いた

本日 厨房スタッフKは二日酔いで出勤しマスターの口臭を深く吸い込み
「オエッ!オエッ!オエッ!オロロッ!」まるで一人カエルの合唱 最後もしかして一口くらいリーバースしたんじゃないかな

厨房に漂うマスターの口臭 響き渡る「オエッ!オエッ!」のメロディ 清潔な厨房をスタッフKの嘔吐物で汚されるくらいなら
臭いの元をどうにかしないといけない

臭い者に蓋をしたら窒息死してしまうし 遠回しにブレスケアあげても飲まないし もうストレートに口が臭いと気づかせてあげるしかない
マスターの心が傷つこうがかまわない 僕達の鼻腔の方が傷ついてる

そう今 デリカシーの壁を越える時 僕は言葉のナイフを握りしめ
「それがみんなの為だから」と心で呟いた

2016年5月18日水曜日

ブスとチワワ


昔に僕は犬を飼っていた 茶色のシーズー犬は家族に愛されていたと思う 唯一不憫だったのは「ウニ」と海産物の名前を付けられたくらいだろう
犬好きな僕は今もたまに思い出す

愛玩動物は可愛い 癒やしさえ与えてくれる でも可愛い小動物は取り扱い注意だ

そう僕のような人相の悪い人間にとっては 子犬と戯れる僕 絵面が駄目だ 極悪フェイスが満面の笑みで子犬を抱く ムツゴロウスタイルでナデナデ そんなシーン誰かに見られてたら洒落にならない
Imagine 濃い悪人顔の僕が可愛い子犬とじゃれ合う姿 ジョン・レノンもびっくりだ いや やはりImagineしないでください

愛犬ウニと仲良く戯れる僕を見て 母親は言った「あんた そんな顔して・・・・」と言葉途中に大笑いした 子供に泣かれる様な顔の僕が可愛い子犬と遊んでも良いじゃないか そしてこの顔に産んだのは貴方だ 製造元にも嘲笑われるなんて
 
可愛い子犬は取り扱いが難しい 極悪フェイスの僕とセットならシュールな絵面で肉親にまで辛辣な言葉を投げかけさせる


僕は職場のカフェまでの通勤路 親友ヤマちゃんの美容室の前を通り通勤する
厨房で労働と社畜のダンスを踊りきり クタクタで帰路に着く時に美容室の駐車場で立っている女の娘をよく目撃する

僕は少し気になっていた それは可愛い女の娘だからではなくて 二度見するくらいの不美人だからだ
その女の娘は30歳手前くらいでケバケバしい化粧で小太り 可愛いチワワを抱いてよく立っている 駐車場で友達を待っているのか可愛いチワワの散歩なのかわからないがよく見かける デブでハデな服装だから目につくんだよね

僕はチワワを抱いた香ばしいクリーチャー娘の事をヤマちゃんに訊いてみた それは店の横に住むウラノさん家の一人娘だそうで 店の駐車場をよく待ち合わせ場所に使っているそうだ

ヤマちゃん 彼は不美人に容赦ない男の一人だ ヤマちゃんは熱く語りだす「ブスが子犬を抱く行為」について少しの怒りをのせて

「ブスが子犬を抱いては駄目だ 子犬の可愛いらしがブスをさらに醜く映す 可愛さと醜さの落差がブスを全面に押し出す 主張するブスは嫌いなんだ ブサイクに可愛いメイクをするほど残酷なものはないだろう?それと同じさ 可愛い子犬を抱く自分を客観視できないブスは僕をイラッとさせるんだよね」
ヤマちゃんは少し間をおいて 決め台詞のように大声で吠える

「ブスは可愛い子犬を抱くな ゴミ袋持ってろ!」

無茶苦茶である ブスであろうが子犬くらい抱いたって良いじゃないか ゴミ袋を抱いてる方が問題あるだろ
本当に可愛い愛玩動物は取り扱い注意だ
心ない迷言さえ飛び出してくる

さぁ僕は何を抱けばいい?

2016年4月29日金曜日

ダメな業者と食いしん坊な彼


粗野で野蛮 居丈高に喋り 無茶な注文をするマスターは「業者の事を人間と思っていない」と言われるくらいだ

悲しいかな引き寄せの法則か このカフェとの関わりのある業者は
残念な人が多い はっきり言うならばアホが多い 怒られるには訳がある
きっちりと仕事をこなすのは めいらくグループのヤマモト君くらいだ
 
先月 店のフライヤーが壊れた 油の温度が上がらない 揚げ物が
提供できないランチタイム 朝に修理業者を呼んだが「すぐに向かいます」と言ったがランチタイム終わりにもまだ来ない

夕方 のこのこと修理業者が「遅れました」の一言と共にやってきた
「遅れるんやったら 電話の一つでもかけてくれよ」僕は少し苛ついていた
「すいません 先に1件修理に行く所あったの忘れてまして」修理業者は謝りながらフライヤーを点火した

10分後 油の温度が上昇した頃に
修理業者が僕の所に来て言った
「すいません 油の温度測る 温度計忘れてきました」
「お前 ここへ何をしに来たんや!」さすがの僕も怒る
「でも こんな場合はサーモセンサーが壊れている時が多いのでセンサー交換したら大丈夫だと思います」
「ほな サーモセンサー交換してよ それで治るんやろ」僕は心を落ち着かせて言った
「油が熱いので無理です センサー交換は無理です 持ってきてるんですけどね」即答する修理業者
「フライヤーの油 捨てるわ 僕が油抜いたるから 熱が冷めたらセンサー交換できるやろ?」
「いや 無理です」
「えっ?修理に来たんやろ 修理してよ」僕はたぶん眉間に皺が寄っていたと思う
「冷めるまでに時間かかりますやん もう5時ですしね帰らないと」
フライヤーに点火し 温度計を忘れサーモセンサーが悪く交換だと言ったのも修理業者だ すぐに向かいますと言って 夕方に遅れて店に来たのも修理業者だ
「修理はまた次回ということで今回は出張費用だけお願いします」ヘラヘラ笑う修理業者に僕はもう限界だ 滅多に怒らないタイプの僕の本領発揮だ
「フライヤー冷めたら交換出来るんちゃうんか 遅れて修理出来れへんのやったら違う日に予定組んだら良かったんやろが お前仕事する気有るんか・・・・」
怒る僕の声を遮り マスターの怒号がカットインする「お前 仕事辞めてまえ!こっちは保守契約の金払っとんねん!」
業者の事を人間と思っていないマスターの参入だ 1番怒れるタイミングで入ってきたマスターはネチネチ説教のプロフェッショナルだ 二人で泥試合をエキサイトしてればいい 怒るのは疲れる ボンバイエ!

先日 取引先の食肉業者が食品のサンプルを持ってきた 彼は横を刈り上げた短髪ピーターアーツリスペクトな髪型をしてるので 店の皆からピーターと呼ばれていた

残念ながらピーターは仕事のできない人種と烙印を押されている
配達時間を毎回30分から遅れてくる そして注文した品物を間違える事も度々 注文した肉を忘れる事も多々ある そんなピーター信頼なんか出来る訳がない

ピーターの持ってきたサンプルは僕が前に頼んでいた物だ 「生ハム」と「モルタデッラ」を注文していた
しかし サンプルを見てびっくりした ピーターの持ってきたサンプルは「焼豚」と「角煮」だった
マジかよコイツ カフェだぜここ 中華料理屋と間違えるんじゃないか そもそも思考が大丈夫か

僕はピーターの脳ミソの心配をしつつ言う「もうええわ この試供品持って帰ってよ・・・・」
呆れる僕の言葉を遮り マスターからのカットイン「焼豚と角煮 俺がまかないで食べるから置いていけ!」
食いしん坊なマスターの叫び声 ピーターを怒鳴りつけサンプルをマスターはゲットした
 
ピーターはやはり侮れない焼豚の試供品は真空パックが破れ 賞味期限間近で灰色に変色し悪臭を放っていた 人も物も腐ってやがる
「マスター焼豚食べるん?たぶん腐ってるでコレ」僕はしかめっ面でマスターに訊いた
「腹減ってるし食べるよ イケるやろ」マスターは皿に焼豚を盛りつけながら言った
僕は腐れた焼豚を食べるマスターを止めようとはしなかった 食い意地のはった挑戦者に諫言は無用だからね

マスターは腐った焼豚を食べ 次の日 全身ブツブツ蕁麻疹がでた ボリボリ肌を掻き毟り 厨房で悶絶するマスター

その日以降 マスターはさらにピーターに強く当たるようなり 汚い肌が更に汚くなった

食いしん坊なマスターが悪いのか ダメな業者が悪いのか アンサーの無いクエスチョンだ
どちらが悪いなんて考えたくないし わからなくていい

僕がわかるのは両方ダメという事だけ

2016年4月20日水曜日

デリカシーの壁


僕は社会から言えば低所得労働者に位置していると思う 男の子として恥ずかしい 底辺やーん

でもお金は無くとも人には恵まれていると自負している

親友ヤマちゃんや友人オシゲちゃん 文学青年のキザワく君やちょいゲスオヤジのヒデト君やキレる若者の走りのアルマーニ君 他人から見ればダメ人間の集まりかも知れないけれど 僕はその友人関係に助けられたと言っても過言ではない 大袈裟だと言われても僕が生きているのは友人達のおかげだからだ

その友人達の一人 中学生から35才になった今でも仲の良い友人ターチ
彼 ターチは中学生の時から身長が180センチ有り 中学生ながらに顔は金城武にそっくり スポーツ万能で頭も賢かった
ターチは学生時代 ヒーローに成り得る存在だった しかし彼には欠けているモノがあった それはデリカシー
心ない一言で人の心をえぐる ブスにはブスと臭い物には臭いとストレートに心を切り裂くいてゆ
オブラートで言葉を包む事を知らず 言葉のナイフで人の心を一閃し蹂躙する

僕達が性に興味を持ち始める中学時代 オノウエさんという女の娘がいた オノウエさんは少し貧しく 小汚い家に住んでいた
子供ながらの好奇心からか「オノウエの家ちょっと見に行こうぜ」ターチは笑顔で言った 連れション行こうぜ のような軽い感じで
放課後 悪ガキグループでオノウエさんの家を見学に行った
オノウエさんの家はトタンの壁で少し老朽化していた
「おい!この家なんや!小屋やんけ!オノウエの家 小屋やん!」心ない発言と笑い声が聞こえた そう声の主はやはりターチだ
オノウエさんは肥満体型であったが為にその日からオノウエさんの家は「豚小屋」と呼ばれるようになった

僕は知っていた オノウエさんが小学生の時に住んでいた家はもっとボロボロな家に住んでいた事を
その家は近所の小学生から「妖怪ハウス」「農機具庫」酷い呼ばれ方をしていた その時その事を黙っていたのは僕の優しさ
「農機具庫」から「豚小屋」にグレードアップさせた男ターチ

ターチは中学生ながらに金城武マスク 女子達に人気があった人の心の切り裂き魔だとしても男前フェイスはモテる
バレンタインデー ターチにチョコレートを渡しに来た女の娘がいた 彼女の名はフクモリさん
僕達の中学校でブスランキングの3本の指に入るくらいフクモリさんは不美人な娘だった
ブスが勇気を出して手渡すバレンタインチョコ ターチはフクモリさんからチョコを受け取った
そして次の瞬間 ターチは教室のゴミ箱にバレンタインチョコを投げ捨てた 大きな笑い声と共に

無茶苦茶だ 確実にトラウマ決定だ 大好きな異性へのチョコレートのアプローチ 好意のチョコは3秒後ゴミ箱へダイブ そして響き渡る笑い声
僕はフクモリさんの顔を見れなかった ブスだからじゃないよ
徹底的に不美人に容赦ない男ターチ

中学生 思春期はデリケートだ でもしかし繊細だからといって優しくしてくれるとは限らない
不美人に容赦なく臭い者には臭いとATフィールドを貫く男がこの学校にいてるのだから
同級生のツジモト君は酷い腋臭症だった 彼のワキガは夏季 クラスメート達に地獄の季節を味合わせていた 体臭は仕方ない クラスメート達は皆 優しく「君臭いね どうにかならんかね」などと言う人はいてなかった
そう彼を除いて ターチはツジモト君の事を「アウシュビッツ」や「臭人」「テロリスト」と呼んでいた

ツジモト君はターチ同じバスケットボール部に所属していた ツジモト君は意外にバスケットがうまく ターチから男子バスケのリーサル・ウェポン「毒ガス兵器」の称号を与えられていた

そして女子バスケットボール部にもリーサル・ウェポンがいた それは毒ガス兵器イカワさん
思春期の女子は特にデリケートだ 皆は優しくイカワさんがワキガであることを気づかないフリをしていた やはりただ一人を除いて

ターチはツジモト君にイカワさんとの男女の交際を勧めていた 腋臭症同士のカップルが成立する事を望んでいる ターチは恐ろしい好奇心からどんな子供が産まれるか楽しみにしていると言っていた
イカワさんにも言葉のナイフが振り下ろされる キレのあるドリブルから放たれる綺麗なレイアップシュートと臭いからかターチから「毒ガス女王」「スメルクイーン」の称号を与えられた

イカワさんは泣いた 号泣した けして「毒ガス女王」の称号が気に入ったからではない
バスケットの練習中 荷物も学校に置き去りに泣きながら 走り去った
泣きながら校庭を走り抜けるイカワさんの姿を僕は今でも覚えてい
人の心の切り裂き魔 無差別な通り魔スタイル トラウマメーカー
なターチは心の屍を量産していた

先日 ターチと飲みに行った 居酒屋で隣に座った小太りの女性に「君はアバズレやんなぁ」と言葉のナイフを炸裂させた
小太りの女性は激怒した そりゃそうだ 初対面の男性に30分もたたない内に誰とでもファックする女と決め打たれたら 怒るに決まってる 
怒る小太り女性を見てターチは大笑いしていた

老いた今でも彼の言葉のナイフは研ぎ澄まされていた
他人のデリカシーの壁を乗り越えたり ましてやえぐる事も出来ない僕は
「せめてバターナイフだったならと」そう思うことしか出来ない

2016年4月14日木曜日

リスペクト ibozi89


コーラ飲んだら骨が溶けるよ」
「ゲームばかりしていたらアホになるよ」
ブログの読者の皆様も幼い頃 親に言われた事があるのではないでしょうか

僕の周りの知り合いのホリ君は
「オナニーばかりしていると馬鹿になるよ」と母親から言われたそうな
ホリ君はやはり頭が悪かった しかしそんな性的な事柄を思春期の息子に言うような母親はアホだ オナニーのし過ぎてアホになったのではなく 両親の頭の悪さを受け継いだだけだ 頭の悪い親からは馬鹿な子供しか産まれない 鳶が鷹を産む事はない 鷹は鷹どうし結婚するからね

テレビゲーム 僕はファミコン世代で中年男性になった今でもゲームをプレイする恥ずかしい大人でもある ゲームばかりしていたので頭の悪いのは自覚しておりますがスペランカーよりはタフに成長したと思っております

皆様もゲームなんかと言う前にプレイステーション4のグラフィックの美しさ体感してもいいんではないでしょうか
ドット絵からポリゴンそしてCGを体験した僕は技術の進歩に驚愕しております
女神転生シリーズが大好きな僕はメガテン5が発売されるのを心待ち ペルソナ5が発売延期されたのを嘆いたりもしている またファークライプライマルを購入するかどうか悩んでいる
小さな悩みだと冷笑しないでほしい ゲームボーイ ファミコンで育った僕には最近のゲームは何をプレイしても楽しめるのだから 文句なんてないね

厨房スタッフKから薦められ 2ヶ月前にストリートファイター5を購入した 青春時代 格闘ゲーム全盛期だった僕は久々の格闘ゲームに少しワクワクしていた 本当はバーチャファイターの方が上手いんだけどね
そして僕にスト5 を薦めた厨房スタッフKの腕前は残念ながら下手くその部類にはいる 前作からやり込んだと言うスタッフKはNoobの中のNoob そして人生のNoobでもある 自称上級者様のKは今日もまたプレイヤー達の養分として悲しい戦いに見を投じている

僕のジョブは調理師かつ中年初心者格ゲーマーになった 響きが最高に情けないぜ
ストリートファイター5ではレインボーミカという女性キャラを使用している 投げキャラ好きな僕にピッタリ
ザンギエフでも良かったんだけれど レインボーミカのぷりんとした大きなお尻が決め手ですね 大きなお尻で悩んでいる女性への後押しとしてレインボーミカちゃんを使用していると言っても過言ではないですね

実はこっそりとストリートファイター5を発売日前にβ版をプレイしていた僕はレインボーミカのオシリを叩く演出が修正された事が残念でならない 大きいオシリ良いじゃないか ペチンと叩きシェイクアピール良いじゃないですか 大きなお尻が好きな僕は残念でならない

中年男性がゲームを熱く語り はたまたキャラクターのお尻について熱弁する僕はかなり残念な人間であることを自覚しております
修正されるのはレインボーミカのお尻ではなく 僕という人間が修正されなければいけないのかもしれない

僕が修正されるのはかまわない
でも 粛清するのはやめてくれ
やっと社会に馴染んできたのだから

ボン!ボン!行っけぇー!!!

2016年4月10日日曜日

マルコメX



「昨日 ラーメンのスープを飲んでを舌を火傷したので休ませてもらいます」

僕が生きてきた中で驚いた言い訳の一つだ
 高校 大学と僕は体育会系で武道系の部活に所属していた ガチガチの縦社会 スポーツの世界では才能のない人間が一番辛い
「ラーメンのスープで火傷をした」とトチ狂った嘘を吐いたフジイ君も武道の才能のない一人だった 部活の練習自体が殴り合い 殴られ疲れ立ち上がれない部員は立ち上がるまで顔を踏み付けられる 嫌でも立たなければいけない 厳しい体育会系なら日常茶飯事 立ち上がらない方が悪い それが普通 根性論が全てだ
部活の練習は暴力に直結する 下手な人ほど打撃が当たる フジイ君はサンドバッグ状態 可哀想と思う事なかれ それを理解して部員になったんだから
部員の誰でも一度は辞めたいと思った事は有るはず でも乗り越えてきた 僕は乗り越える事をあきらめ幽霊部員になった 逃げ出したーい

ある日突然フジイ君は部活に来なくなった こんな場合すぐに主将からの呼び出しがかかる 「フジイ 何で練習来ないんや!体調悪そうにも見えへんぞ!」熱血醜男主将の怒号が飛ぶ
フジイ君は怯えていた 筋肉馬鹿には会話が通じない事も理解していた そしてあのセリフが飛び出す
「昨日 ラーメンのスープを飲んで舌を火傷したので休ませてもらいます!」
フジイ君は叫んだ そして練習場から全速で逃げ出した
追い詰められたフジイ君の理由にならない言い訳は熱血体育会系野郎達に火に油を注いだ 脳みそ筋肉には通用しない
フジイ君は駐車場で元DQNコーチに捕まり 熱血指導という鉄拳制裁をありがたく頂戴し 数日後 部活から姿を消した

男の子なら言い訳はしてはいけない 僕は苦い部活の経験から教えこまれている

僕が二十歳を迎えた頃 あるパプニングが起こった 朝起きると少し股間が痒かった 赤いギンガムチェックのパジャマの上から股間をポリポリ掻いた その日は少し痒いかな くらいで済んだのだが 2日が過ぎ3日が過ぎ 一週間も経ったあたりには股間の痒みは地獄になっていた 陰毛が痒い 死ぬほど痒い
燃えるような痒みの中 僕は理解した この痒みは居酒屋で知り合い桃色の夜を過ごした女子大生からのプレゼント 毛ジラミのギフトを僕の股間はしっかりと受け取った 思いがけないサプライズ まったく嬉しくない むしろ怒りさえ覚える
あんな真面目そうな女子大生が毛ジラミを飼っていたなんて 僕は泣いた痒みの中 現代の性の乱れを股間で痛感しながら

僕はドラッグストアで薬を買いたかったがスミスリンをレジに持っていく勇気がなかった 毛ジラミとバレるのが恥ずかしかった シャイと小さなプライドが邪魔をしてスミスリンに手を伸ばせない
そうなればやる事は一つ 剃毛だ 僕は剃刀を手にすぐさま行動に移す
毛むくじゃらで股間がツルツルの僕が出来上がり こんなの辱め罰ゲームじゃないか モジャモジャボディにパイパン仕様の姿を鏡で見て僕はまた泣いた

若い頃ダーティな恋愛しかしてこなかった僕の悲しい痒みの想い出

先日 親友のヤマちゃんから電話で御報告を受けた それはヤマちゃんも悲しみのギフトを受け取ったそうな そう毛ジラミ 地獄の痒み

股間をボリボリ掻きむしる中年男性 終わってる ヤマちゃんには股間の痒みと別にもう一つ問題があった ヤマちゃんには彼女がいる 毛ジラミを飼っている事がバレたら浮気したのがバレ カップル解消にまで発展するかも知れない
股間の痒みに耐えれないヤマちゃんは彼女に白状した しかし毛ジラミを飼っているとは言わず
「なんか最近 股間が痒いわ 多分 墓地の横で立ち小便したから罰があたったやとんおもう」

僕は思った その言い訳無理があるぞと 股間を掻きむしる中年男性でさえダメなのに墓地の横で放尿する中年男性もダメだ
股間が痒いのを幽霊のせいにする それこそ罰があたるし 本当の罰はこれからさ

男の子なら言い訳してはならない そうさ潔く剃りなさい そして罰を受けなさい
陰毛の虫よりも怖い彼女の怒りを受けなさい

股間だけ出家してももう遅い